夕鶴 유우츠루

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본문내용

ころで、は？』
若者 『ああ、２階にいます。今ちょうど布を織ってるところなんです。』
朝倉 『そうですか、いいところにたんですね。(遠藤と大森見て）じゃあ。始めようか。
　　　 ご主人さん、(紙を見せる）これインタビュで使う質問ですので見ておいてください。』
スタッフは急いで撮影する準備をする。
朝倉 『えっ、皆さん、段取りの確認をしたいと思います。
ご主人のインタビュの後２階に行って、作る姿を取ってのインタビュに入りますので…、
　　　 ご主人さん、自然に普段とわらないようにお願いしますね。もちろんカメラか回ってない場合は普 通にしてくだっさてかまいませんので…。』
若者 『はい。わかりました。』
朝倉 『じゃあ、よろしくお願いします。大丈夫ですか。』
大森 『はい、準備できました。(カメラを持つ）』
遠藤 『はい、OKです。(マイクを持つ）』
朝倉 『問題ないですね。では、始めましょう。』
撮影が始まる。
遠藤 『(家の前に）皆さん、こんにちは。今日は最近話題になってる(布を見せる）神秘的なこの布を
作る人を紹介しようと思います。どうですか、今ここがあの人の自宅なんです。いったいどんな人
なんでしょうか。入って見ましょう。(を開ける）家に入りました。(振り向いて）こんにちは。』
若者 『ああ。こんにちは。』
遠藤 『えっと、こちらにこの布を作る人が住んでますよね？』
若者 『ええ。』
遠藤 『ご自分ですか。』
若者 『いいえ、私の妻でございます。』
遠藤 『こんなに優れた布を作ってる人が普通の主婦なんですか。ますますどんな人なのかになるます
ね。この前、せっかくですので、ご主人の話を伺いたいと思います。
(若者のに立って）布の評判がよくでいいですね。』
若者 『ええ、うれしいです。妻も喜んでます。』
遠藤 『布を織ったきっかけと言えば何でしょうか。』
若者 『きっかけと言うか、偶然古い機械を見つけたので織り始めたんです。』
遠藤 『あの機械は誰の？』
若者 『(頭をかきながら）それが私もよく知りません。
ごのとおり家も古い物でおそらく前に住んでいだ人の物でしょう。』
遠藤 『(く笑う）面白いですね。今もその機械で作っていらしゃるんですか。』
若者 『はい、古いんですが、妻はにいってみたいで…。』
遠藤 『布を始めて買い上げた人が朝日洋服メカの松田社長って伺ったんですか…。』
若者 『ええ、あの日は本に運が良くて、偶然道でった人が、そんな偉い人とは…。』
遠藤 『(笑う）偶然が多いですね。』
若者 『布のをわかってくださった社長には本にありがたいと思ってます。』
遠藤 『ご主人は布を初めて見た時、どう思ったんですか。』
若者 『えっと、私は生地とか詳しく知らないからよく言えないんですが、とにかく初めてった時、何か違う
なって感じました。こんなに人があるとは思ってもなかったんですけど…。』　
遠藤 『あ、そうですか。じゃあ、そろそろになるをってみたいですが、どちらに？』
若者 『ああ。今ちょうど２回で布を作ってることろなんです。』
遠藤 『そうですか、(カメラに向かって）２階に入ってみましょう。』
テレビのスタッフはそ足を忍ばせて、階段を上がる。
遠藤 『(カメラに向かって）このお部屋であの神秘的な、布を作る人がいてるわけです。
何かどきどきしますね。じゃあ、を開けます。』
２階の部屋のを開ける。ライトが部屋を明るく照らす。
スタッフはいっきに部屋に入る。
遠藤 『(興奮して叫びなから）この人です、この人です。(びっくりして）あれ、何…』
朝倉 『ええ、うそ。』
若者 『(部屋に入り）ツウ、びっくりした？最近元なさそうだったから喜ばせたかったんだ。』
凍ったようにそのまま立ているスタッフが見える。
若者 『どうしたんですか、なんかあったん…（前を見る）何それ。(見回して）ツウは？』
そこにはツウはいない、一羽の鶴が自分の羽をきながら古い機械で、布を作っている。
まぶしいライトに驚いたのか激しい泣きをあげる
鶴 『ううううううううううつつつつつつつつつつつ』
若者 『ちょっと、ライト消してください。鶴、(鶴をよく見る）お前はあの時の、ツウは…？』
若者は鶴の近くに行こうとする。
すると鶴は開いている窓から夕け空を飛んで行く。
間一
しばらくった夜、家の中。
暗いのに電も付けずに若者は座って酒をんでいる。家の中はあっちこっち酒ががっている。
若者 『(り言）誰が信じるか、そんなばかな話し。俺が助けてやった鶴がツウだった、
(苦笑いをして）かったのは俺なのに（また酒をいっきにむ）ツウ、お前は今どこにいるのよ。 何で家にってないの？この家はお前と俺の家だぞ。』
『ドンドン』
を叩く音がする。
若者 『(り言）ツウか、やっぱりってたのか。』
よろめきながらいてを開ける。
若者 『(がっかりした顔で）何だ。社長ですか。』
松田 『かったな、待っていた人じゃなくて…。』
若者はまた座り、酒をむ。松田も家に入る。
松田 『どうしたの？電も付けないで…（電を付けて家の中を見る）何、すごいね。』
若者 『適に座ってください。どうしたんですか、ここまで？布ならもうないんですよ。
　　　 あ、社長さんもみませんか。』
松田 『何度も電話しても出ないから寄っただけ、ちえっ。あの日からずっとこうなの、仕事もしないで
一日中酒ばかりんで…。』
松田さんも椅子に座る。
松田 『もうみすぎたぞ（杯を奪う）あの、取材の話はどうなった。』
若者 『(笑いながら）映っていたのは人じゃなくて、くちばしで自分の羽をいてる鶴の映像だったんです
　　　　よ。鳥のドキュタの番組じゃあるまいし、普通に考えでもそんなの放送できるわけないでしょう。』
松田 『そっか。』
若者は酒をらっぱする。
若者 『(大きく笑う）話聞いてくれませんか。ツウは、あの、おれが矢をいて助けた鶴だったん
ですよ。俺のために自分の羽をいて、あの布を作ってくれていたんです。信じれますか。』
若者は泣き始める。
若者 『こんな、悲しいがあるんですか。社長は俺より長く生きてたんだからわかるでしょう？
何とか言ってください。』
松田さんは何も言わずに杯を若者の前に置き、酒をつぐ。
若者 『(いっきにむ）俺とツウはお互い愛し合っていたのに、理解することができないまま、別れることに
なってしまったんです。俺はツウを幸せにしたかったし、ツウは俺のために布を作ってくれたのに。』
松田 『違うぞ。』
若者は松田さんを見る。
松田 『(頭をに振りながら）それは違う。』
若者 『何が？何が違うって言ってるんですか。』
松田 『理解できなかったとか、幸せにしたかったとか、そんなことは何の係もない。』
若者 『ええ？』
松田 『お前に高い技術や、深い知識がなかった、というだけのことだ。無知で貧しかった。
それだけだ。(酒をんでため息をする）幸せにしたいという持ちだけで、他の人を幸せに出 る時代は、とっくに 終わったんだよ。』
松田は若者を肩を叩く。
松田 『元出せ。』
松田さんは家から出る。
舞台はだんだん暗くなり、がけたように座っている若者の泣きさだけが、もの悲しく聞こえる。
終。

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유우츠루,   키노시티쥰지,   夕鶴,   木下順二,   유우츠루 연극대본,   일본희곡